第 3 章

ツール選定と統一設定

適切なツールスタックを選択し、統一された設定管理を構築し、利用規範を策定することが、AIチームの効率的な協業の基盤です。

チームのツールスタック設計

チーム規模に応じて適切なツールの組み合わせを選び、機能、コスト、使いやすさのバランスを取る。

IDE ツールの選定

小規模チーム(3~5人)

Cursor に統一する(低コスト、機能が充実)

中規模チーム(6~15人)

Cursor(メイン)+ Windsurf(長いコードベース分析)

大規模チーム(16人以上)

マルチツールの組み合わせ(シナリオに応じて選択)

コマンドラインツールの選定

小規模チーム(3~5人)

Claude Code + Fabric

中規模チーム(6~15人)

Claude Code + Continue.dev + Fabric

大規模チーム(16人以上)

複数ツールの組み合わせ + 企業のセルフホスティング

ウェブ編集ツールの選定

小規模チーム(3~5人)

v0(高速プロトタイプ)

中規模チーム(6~15人)

v0 + bolt.new(フルスタック開発)

大規模チーム(16人以上)

複数ツールの組み合わせ(必要に応じて選択)

統一設定管理

統一された設定テンプレートを作成し、チームメンバーが一貫した設定を使用するようにして、コラボレーション効率を高めます。

Cursorの設定

.cursor/skills/
統一 Skill ライブラリ:チーム共有
  • MCPサーバー設定:統一された MCP Servers リスト
  • Agent モード規範:Agentの使用シナリオを定義する
  • バージョン管理の設定:Git を使用して設定変更を管理する

Fabric 設定

fabric/patterns/
チーム Patterns ライブラリ:統一ディレクトリ
  • モデル選択戦略:さまざまなシナリオのモデル選択を定義する
  • Shell エイリアス:統一コマンドエイリアス
  • Patterns の分類:タスクタイプごとに分類して管理する

環境変数の管理

.env.example
統一された環境変数テンプレート
  • API Key 管理:キーマネジメントツール(1Password、Vault など)を使用する
  • 設定の文書化:すべての環境変数には説明ドキュメントがあります
  • アクセス制御:機密キーにアクセス権を設定する

ツール使用規約

明確な利用規範を策定し、チームメンバーが適切なシーンで適切なツールを使えるようにする。

コード補完の規約

Copilot をいつ使うか(日常開発)
  • • 単一ファイルのコード補完
  • • 関数実装の補完
  • • コメントからコードを生成
Cursor Agent を使うタイミング(複雑なリファクタリング)
  • • ファイルをまたいだリファクタリング
  • • アーキテクチャの調整
  • • 大規模コードベースの分析
Windsurf を使うタイミング(大規模コードベース分析)
  • • 100万+ Token のコンテキスト要件
  • • 大規模Monorepo分析
  • • プロジェクトをまたいだコード理解

Prompt 使用規範

RTCC フレームワーク標準テンプレート
Role: 役割定義
Task: 具体的なタスク
Context: コンテキスト情報
Constraint: 制約条件
Spec ドキュメントテンプレート
  • • PRD(製品要求仕様書)
  • • WBS(作業分解構成)
  • • DoD(完了の定義)
Code Review テンプレート
  • • ルールチェック(コードスタイル、命名規則)
  • • セキュリティチェック(脆弱性、機密情報)
  • • パフォーマンスチェック(性能ボトルネック、最適化提案)

実践演習

練習の提案:

  • 1チームのツールスタック案を設計する(チーム規模に応じて、適切なツールの組み合わせを選択する)
  • 2統一設定テンプレートを作成する(Cursor Skill ライブラリ、Fabric Patterns ライブラリ、環境変数テンプレート)
  • 3ツール使用規範文書を作成する(コード補完規範、Prompt 使用規範、Code Review テンプレート)

学習成果

この章を終えると、あなたは:

  • 1チームのツール選定方法を習得する(チーム規模に応じて適切なツールの組み合わせを選ぶ)
  • 2統一された設定管理(Cursor、Fabric、環境変数)を構築できる
  • 3ツール使用規範の重要性を理解する(コード補完規範、Prompt 使用規範)